はじめに
カバ―ステッチロックミシン」でジャージの裾直しする話です
動画終盤で家庭用ミシンだけでもジャージの裾上げが出来ると糸子ちゃんが言ってたのですが、これはある程度ミシンが出来る人のセリフであります。
ミシン初心者は避けたい話でございます。
家庭用ミシン裾上げの流れ
伸縮縫いの解説
使用した家庭用ミシンは、かなり古い「ブラザーのTeddy01」を使用、入門機でランク的に上中下ランクがあったら下に近い中です・・。
以下のニット用縫い目を使用しました。
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点線ジグザグ:伸びる生地端かがり縫い
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伸縮縫い:やや斜め気味なステッチ
糸や針はあえてニット用でなく普通生地布帛のものを使用しましたが、縫い目は伸びて縫い目もキレイです。
普通の針でうまく縫えないなら針をニット用にしてください
糸も少し伸びてほしいとなった場合はレジロンに交換です。
裏技的に下糸にロックミシン用のニット糸を使うと更に伸びがいいらしいんですが、私は試してないので結果はわかりません。
あくまで参考まで・・。
裾上げ作業の流れと準備
裾上げはMFテープが無いならノーマルにマチ針で固定します。
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布端を表から点線ジグザグする
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裏にチャコで縫代折るための線を入れる
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裏にMFテープを台紙ごとアイロンで貼る
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台紙をはがして印通りに折ってアイロンプレス
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仮接着が終わったら表から伸縮縫いでステッチ
フリーアームにする
裾が細いパンツはこのフリーアーム状態にしたら縫いやすくなります。
点線ジグザグ練習
adidasジャージ切れ端で点線ジグザグを試したら、ちょっと布端が伸びましたが、あて布アイロンで多少の修正されました。
正直難しい・やたら細かく布が振動し、押さえの力がちょい弱で・気が緩むと左にズレこんでしまいます。
ミシンの押さえを「上送り押さえ」に交換すれば、縫いやすくなるかもしれませんが、持ってないので標準押さえで行いました。
縫代でつっかかるなら
ジグザグにしろステッチ縫いにしろ、縫代や3本ラインの飾り縫いなど、生地が重なるところは送りが詰まって布が前へ進みません。
そうなったらミシンを止めて回し車=プーリーを手で回して針を進めましょう。
点線ジグザグの必要性
このジャージ生地は本来切ってもほどけにくいタイプなので、ジグザグミシン端処理無し、いきなりステッチで裾上げしても良いのです。
今回はブログで検証するため必要もないのにジグザグミシンをやってます。
ジャージ生地のよって解けるのもあるかもなのでその辺判断がつかないなら端にジグザグしましょう。
印をつけて折って接着
今回は2.5縫代なので二つ折り、つまり2.5㎝×2=5㎝です。
ジグザグステッチされた布の端から5㎝上へ平行線をチャコでひきます。
画像にアイロン定規写ってるのにアイロン定規使わんの?って思うかもしれません
使ってもいいです。
ただ私が苦手なだけです~。
使いたい人はアイロン定規で2.5㎝折り曲げてプレスしてください。
MFテープ貼り
貼る場所に決まりがないですが、あえていうなら縫代折った時に隠れる所です。
縫い代折って熱で糊がとけて生地どうしがくっつきます。
あて布でスチーム当てるのも有効です。
これで仮接着完了です。よほど力入れない限り剥がれないです。
糊はミシン針に絡まないので普通に縫えるし、縫った後固定もされません。
表から伸縮ステッチ
各ミシンマニュアルに従って縫い目を直線「伸縮縫い」にしてください
今回は表から縫いました。
ミシンに伸縮ニット縫いが無いなら糸を「レジロン」に変えて針目は若干細かくすれば縫い目が少々伸びます。
だいたいは裏から縫うのが普通なのですが、私は仮接着の場合は表から縫ってます。
ただし、表から縫う場合は「縫代を2.5㎝折って仮接着」を正確に行ってください。
縫う箇所は、生地端5㎜は余らせたいので折った裾から2㎝のところを縫います。
針を落とす場所はチャコナーで跡が残らない程度にうっすら線を引いてもいいですし、縫代ガイドを見て縫う等があります。
完成!
高級家庭用ミシンなら可
こちらの動画は「家庭用ミシンで簡単にジャージの裾上げ」と夢のようなタイトルで、低級家庭用ミシン持ちの私は目から鱗な裏技を期待しながらワクワクで再生しました。
しかし、開始早々で10万円近くする「糸取り物語」が登場、「トロいジグザグなんて御免だぜ」と言わんばかりに裾にオーバーロックをかけてます。
そして本縫いはメーカー希望20万円以上(メルカリでも10万)のシンガーミシンを普通に使用してますので縫い目仕上がりキレイです。
そして動画の主はミシン屋さんでプロ、経験値が高い。
画面に出てくるもの全てがハイスペック。
猫ちゃんカフェだと思って行ったら眼光鋭い虎がいた!くらいの驚きでした。
動画を見て、家庭用ミシンで「ジャージ裾上げ簡単です」って言えるのはメーカー公式商品一覧のトップから3番以内クラスの物なんだなと感じました。
手縫いの見解
「ジャージ切らないで手縫い裾上げ動画」で元の縫い目は解かないで、分厚いジャージ内側に蛇腹に折って縫い止めもありますが、あれも理論上可能レベルで微妙です。
学生はともかく、元気な幼稚園児だと、履くときに足先が隙間にひっかかり外れるかもしれない。
対策は靴を履いたままジャージを履かないとか、内側は細かく縫い止めて出来るだけ引っ掛かる危険を避ける事だと思います。