はじめに
このブログ記事は、あずま袋を一度は縫製したけど、「自分の希望したサイズで作図が出来ない」人の為の「製図特化で解説ページ」です。
今回は基本である正方形タイプで解説しますが、続編でハンドルが長いタイプ=「縦長タイプ」も制作準備中です。
当ブログ制作動画
あずま袋の製図の描き方動画です。劇中では底幅20㎝幅のあずま袋を作例としてますが、実際作るとかなり小さいので持ち手を結べないものと思います。
誰でも計算しやすい数字と考慮して幅20㎝としてますのでご注意ください
お勧めの縫製動画
このページは製図特化のために、実践的な縫製指示は省き簡略化します。
あずま袋を一度も縫製したことが無い人は上記のような動画やブログを参考に1度作ってみてください。
縫代の始末
縫代の処理は最初に全て三つ折りして合わせ縫いするか、合わせ縫いの後に袋内部の縫代を包み飛んでステッチの2種です。
私が画像サンプル的に作ったものは、最も単純なロックミシンかけて二つ折りしてステッチで固定タイプ。
ロック処理が目立つのでこうった処理はバッグより弁当包み向けですね~。
製図の解説
基本の形
あずま袋は正方形が基本の形なんですが、それを構成する原型は直角二等辺三角形となります。
原型である直角二等辺三角形の各長は、あずま袋の各部位の長さに反映されます
※これもサクッと理解したい人はこの記事の終わりにあるあずま袋折り紙を参考
最速!製図方法
図の場合は、3つの正方形を右から折って正方形の下辺を縫い、左も同じように折って上辺縫う方法です。
- 作りたい東袋の底幅の長さを〇センチと決める
- 底辺が〇センチになる直角二等辺三角形を仮想
- その三角形の斜辺の長さを計算サイトで求める
- その斜辺の長さで正方形を3つ製図
- 製図に合印と縫代付加
この章を読んだだけで理解完了、型紙完成!出来る人はここで終了。
カスタマイズしたいので深く知りたい人は、続いてねちっこ長い解説等を読んで下さい。
製図の深堀り
この章では、あずま袋のどの部分が製図のどこに当たるのかを把握する章です
外観サイズとの関係
原型である直角二等辺三角形は、外観サイズに反映されます。
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底 辺:あずま袋の底幅と、持ち手頂点の高さ
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高 さ:あずま袋の中心の高さ
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斜 辺:製図用正方形の辺になります
※これもサクッと理解したい人はこの記事の終わりにあるあずま袋折り紙を参考
物差しで斜辺がわかる
直角二等辺三角形の斜辺の求め方で、√計算無しで出来るやり方が有ります。
底辺の真ん中から垂直に線をひき、高さ(底辺÷2)のところをマーキングします
底辺端から高さのマーキングへつないだ長さが斜辺の長さです。
コンビタイプの型紙
正方形が30~35㎝以上になると90~110㎝幅の生地での横幅に収まりにくくなります。
そうなると底をカット、縫代つけた型紙で縫製する事になります。
付録・型紙折り紙
赤い点線は折り目で、緑と黄色は縫い合わせる辺です
折ると製図と袋の位置関係が体感できます