布プリ・アイロン接着タイプとは!?
手芸用品として家庭用プリンターで印刷できる布があります。
それはだいたい3つの種類があります。
- 白い木綿布(スタンダード)
- 白い木綿布の裏にアイロン接着糊がコーティング
- 麻混の布(生成り色)
前回はスタンダードタイプの感想を挙げてますが、今回はアイロン接着タイプをレポートします。
マニュアルと流れ
作業を大まかにリスト化
- 印刷データイラスト作成
- 布プリに印刷※1
- 約30分インク乾燥を待つ
- 台紙付きであて布アイロンプレス※2
- 印刷した布から台紙はがして水洗い※3
- 乾いたら素材の布にあて布でアイロン接着
※1布プリ前に紙印刷で色や大きさを確認することを推奨します
※2インクを熱で定着するため
※3デザインに濃くて太字の線がなければ水洗いはいらない
画像で作業レポート
※今回水洗いした時に黒の太線や目などが少しにじみました。布もくるくると丸まるので水洗いはしない方がよいかもしれません。
※水で洗っても糊は溶けて剥がれたりしません。
貼るために素材の布にあて布してアイロンプレスで熱接着・冷めたらハサミでカットします。※この画像は縫代込です
熱接着と普通タイプとの違い
熱接着の布プリは縫わなくて良いってのがコンセプト・・ですたぶん。
ノーマルな生地だけの布プリは縫製を前提してますが、この熱接着タイプは縫製を考えていません。※縫製はできます
なのでノーマル生地と違った特徴があります。
- 接着芯がいらない
- 接着芯に比べて生地への接着力強め
- 接着後の生地は固く張りがあるなので針穴が残る
バッグ制作等、要所は芯貼って固く丈夫にして縫代は薄く縫いやすく等の細かい仕様に対応できないので、洋裁制作の幅が狭めだと思いました。
ゼッケンについて
この接着タイプのニーズは体操着などのゼッケンが多いと思うのですが、接着する側の生地はジャージで伸びが強いのに、布プリ接着タイプは伸縮性がありません。
伸縮しない湿布をよく動く関節等に貼ると剝れるように、接着だけだと運動や洗濯脱水等の生地の伸びに耐えられなくなり剝れやすいと思われます。
接着後に端っこぐるっと縫ったが良いかもしれません。
ちなみに上の「ゼッケン」のイラストはAiで描いたのですが、プロントが「ゼッケンを貼った体操着」だと服しか描いてくれませんでした。
なのでゼッケンの代わりに英語で「bib」又は「race bib」と指定したらやっと貼ってくれました。
ゼッケンってドイツ語の「Decken(デッケン)由来らしいですね~。