はじめに
イギリスの洋裁の腕を競う番組「ソーイング・ビー」にて、家庭用ミシンアタッチメントの「四つ折りバインダー」を知りました。
バインダーのおかげでノースリーブのパイピングを早くキレイに処理ってました。
そんな便利!?な4つ折りバインダーを飛びついて買ったのでレポートします。
4つ折りバインダーレポート
四つ折りパイピングは工業用仕様
市販の服飾雑貨でよく見る「4つ折り・2つ折りパイピング仕様」ですが、縫製工場ではミシンに「バインダー」というアタッチメントを使って、専用のテープを1回のステッチで縫いつけてます。
2度縫いパイピング面倒
工場やプロ級の方がバインダーを使う一方、私のような素人は普通のミシン押さえでアイロンで折ったりして2度縫いしますが、あまりキレイでは有りません。
パイピングは既製品ではお手軽ですが、家庭用洋裁としては困難な仕様なのです。
安いバインダーつけてみた
そんなわけで早速Amazonにて買ってみたお安めのバインダーです。
調整が出来るのはミシンに設置位置を決めるネジ4つだけで、バインダー本体は調整が有りません。
バインダーデータ
- 幅 :約8mm(パイピング仕上がり)
- テープ幅:幅30mm(バイアス生地)
- 付 属:ネジ二個で固定
- 特 記:合皮や厚手生地不可・専用押さえ無し
- 価 格:送料込約2000円以下?
このアタッチメントはセットするとミシンの下糸がある窯の蓋?があけられないので、使用するときは下糸の残り具合を確認し縫製途中糸切れを起こさない事をこころがけましょう。
不良品到着
初めて買ったバインダー押さえですが、いきなり不具合です。
テープをバインダーに通したんですが、先から出たテープの折りは上のパイピング幅より下側が細くなってるのです。
なので3時間ぐらいかけて、調整したけどダメで直線縫いですら縫い落ちだったので諦めてアマゾンに連絡したら即交換となり新しいものが届きました。
個体差が激しい商品
再注文品のアタッチメントはテープを通すと、テープをがっちりとホールドしていました。
最初に配達されたバインダーはゆるゆるで、テープを挿入したらスルスル入りました。このゆとりの違いが性能差になったのかもしれません。
そもそも最初発送されたものと違い、あきらか傷があって溶接も雰囲気が違う・・個体差が激しいなと思うのでした。
直線は縫えました
再注文品して届いたアタッチメントにテープを通してみると、上の右画像のとおり下側が上と同じ幅に出てくれました。
嬉しいことに直線のパイピングは長距離をステッチしても縫い外れは有りませんでした。
これで細目の紐がアイロン整形無しで簡単にできるので紐作りができます。
カーブのパイピングは博打
内側にへこむカーブの袖ぐりも直線ミシン同様、普段ステッチを縫うスピードで縫えます。
このカーブは凄くうまくいったけど、他の素材や型紙はというとケースバイケースがあり、安定性はあるのか?と聞かれたら答えはノーになります。
交換したアタッチメントで10個以上外カーブを縫いましたが、カーブ角で縫い外れが起きました。
この上の画像の四隅カーブはクロバーポケットメーカーの一番ゆるい3㎝カーブを使用しました。
このバインダーは完璧良品とは言い切れないのですが、それでも前よりはマシなのでもう交換無しとして使います。
素材で変動する成功率
ナイロン生地で作ったパイピングテープはこのアタッチメントと相性が良いみたいです。
綿のバイアス生地で作ったパイピングテープより内も外カーブも成功率が高いです。
今回購入した廉価バインダーはテープの質感や厚みで成功率が変わるものだと思いました。
ニット素材は無理?
カットソーの襟ぐりも、パイピングが難しいです。
普通のミシン押さえでやると上の画像のようなみじめな物が出来上がります。
MFテープで仮接着しても押さえでずれたり伸びたりします。
とるあえずニットもできるかな?で試し縫いしました。
厚みと伸びがあるから布帛以上に縫いおちて汚い、厚みあって柔らかい生地は使えません。
ニットのバインダーレポートはこちら↓
高級品なら安定するのか?
廉価品が安定しないなら、高価品である「スイセイ」ならばいける?となりますですがどうでしょう?
公式やミシン屋さん等でバインダー動画はたくさんあります!が、殆どが直線縫いです、内カーブを安定して縫ってる動画が少ない。
バインダーを使って作品丸々作ってるのも見たことが無いから実際安定してないんだろうなが私の予想です。
これで万円出すのは勇気がいるなとおもいました。
感想まとめ
今回購入した安いバインダーの感想です
- 直線縫いで紐が作れる
- カーブ具合や素材次第で縫い落ちする
- 生地は薄手で張りがある物推奨
- バイアステープの雑な接ぎは縫い落ち
- バインダーの付け外しドライバー作業が面倒
- テープ作りはロータリーカッターとテープカット定規必須
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